漢方でも薄毛・抜け毛対策ができる?血行促進を目指す。

髪はその人全体の印象を決める大切な要素です。それ故に抜け毛や薄毛は見た目を損ねることもあり、男女問わず気にしている人も多いようです。薄毛、抜け毛の他にも、髪にぱさつきが出たり、白髪、細毛などの症状もあります。東洋医学ではそんな症状だけではなく、冷え性や汗かきなどその人が普段から持っている体質も視野に入れてその人の状態を見極め、それに合った漢方をつかうことが効果的であると考えられています。

 

東洋医学における抜け毛、薄毛対策では、血流を良くすることが基本であり効果があるとされています。そもそも髪は頭皮の中にある毛乳頭と呼ばれる部分が大きな役割を果たしています。この毛乳頭には神経や毛細血管が入り込んでおり、ここが栄養素を取り入れることで成長して分裂を繰り返し、分裂した細胞が角化しながら頭皮から押し上げられていくことで髪が伸びていくのです。つまり何らかの原因で血流が滞ると、毛乳頭に十分な栄養がいきわたらなくなり、うまく髪が育たなかったり、ぱさつきのある髪になってしまったりします。つまり血流が悪くなると髪がうまく育たなくなるのです。

 

東洋医学では、「髪は血の余り」でという言葉があります。髪は全身を巡る血が余ったものであるという考えで、血流が満たされてこそ美しくしなやかな髪になるとされています。ここでいう血とは、一般的な血液という意味ではなく、人体を構成する生命維持のための基礎物質という概念です。漢方の視点から薄毛や抜け毛を考える際、見た目ごとにいくつかのタイプに分けますが、そのうちの一つに髪が細く全体的に薄く見えるタイプがあります。

 

このタイプは血虚タイプと呼ばれ、血そのものが足りていないタイプです。一般的には貧血や冷え性の人に多く、髪の材料となる物質が不足した結果、髪がやせたりぱさつきが目立ったりします。女性では産後や授乳中などに起こりやすく、脱毛が起こりやすい状態になっていると言えます。このようなときは血液を補う当帰や鹿茸などの血の巡りをよくしたり、体を温めてくれる漢方を取り入れるのが効果的です。肩こりや冷え性など元々の不調にも効果があります。